ピロリ菌と胃癌の関係 -ピロリ菌チェックと胃癌予防-
ピロリ菌とは胃の中に住み着いている菌です。
最近よくテレビなどでも聞くので、ご存知の方も多いかもしれません。
感染は、5歳以下の免疫が不十分な時期に起こり、胃の粘膜層に入り込んで住み着きます。
住み着いてじわじわと継続的な慢性炎症を起こし、胃癌の発症原因となることが近年判明しました。
胃癌の人を調べると、ぼぼ100%の確率でピロリ菌感染が認められます。
癌は痛みや胃もたれなどの症状を一切起こしません。
また、ピロリ菌感染も特有の症状があるわけではないので、自覚症状からは分かりにくいのです。
統計によれば、ピロリ菌に感染している方は、そうでない方に比べ、胃癌の発症確率が約30倍も高まると言われています。
ピロリ菌による胃癌を発症してしまう前に、感染の有無を判定し、除菌してしまうことが重要です。
そうすることで、ある程度胃癌を予防することが可能となります。
ピロリ菌に一旦感染すると、自力で菌を殺菌するのは基本的に不可能で、除菌のための決まった薬剤を服用します。
服用は1週間、1日2回飲むだけです。
そのような簡単な方法で胃癌のリスクが減らせるのならば、まずはチェックを受けてみるのが得策ではないでしょうか。
当院では、とても簡便ながら検出率の高い「便検査」によるチェックが受けられます。
便検査は予約不要で受けられます。また、検査自体にも時間を取られませんし、抗体検査ではなく直接的にみる抗原検査ですので、より高精度と言われています。
もちろん、一般的な「採血」「呼気検査」もやっています。
ピロリ菌の有無を調べることがまず、胃癌予防の入口です。
ぜひお気軽にご相談ください。
院長